横道の道祖神


寛政期に造立された双体の道祖神さまは柔和な表情でシブいお姿の合掌像、なかなかにほのぼのとした気持ちにさせてくれますが、なんといってもココの道祖神さまで目を惹くのはモロに男根スタイルの自然石道祖神さまでしょう。しかも2つ…
馬頭観世音さまや題目塔も建ち並び、にぎやかな一角になっています。

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栄組の道祖神


これがそうなのか…となかなか自信が持てない道祖神さまです。
角ばった大きな岩石にカドのとれた楕円形の石、その間にも小さな楕円の石と三つのものが一緒に置かれています。
隣には平成十六年に寄進造立された新しい道祖神さまもあって、ソチラはなんだか新し過ぎて興味が湧いてきませんね。


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杉田不動尊の六観音・地蔵菩薩と釈迦如来



道祖神さまを探し歩いているときにふと立ち寄ってみた不動尊です。
市内の東部には珍しい湧水池で、かなり昔から農業用水などとして利用されていたそうです。平成4年に富士宮市の保存湧水池に指定された面積92.5平米、湧水日量約480立方メートルの水源を抱えた不動尊でした。
小さな滝が崖下にあり「滝ノ上不動さん」として親しまれているそうです。

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社殿脇には栗の木がたくさんあり、欲深なボクはかなりの量の落ち栗を拾って持ち帰りました。茹でて食したり『栗きんとん』などとして楽しませていただきました。その時の日記

杉田区発祥の原点と云われる不動尊の歴史は古く、建久四年源頼朝富士の巻狩りに立ち寄り、雲や霧を払うべく祈ったところ、すっかり晴れたと云われる事から「雲切り不動」と呼ばれるように成ったと申し伝えられる。
昭和の初期に杉田区有志の浄財により、拝殿が建築された。


(杉田神社運営委員会による説明看板より)


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左から「馬頭観世音」「准胝観世音」「十一面観世音」「釈迦牟尼如来」「聖観世音菩薩」「如意輪観世音」「千手観世音」

立石の道祖神と馬頭観世音


文字碑の道祖神さまは明治時代に造立されたものです。
高台の茶畑の一角に建ち並び、お天気が良ければ富士山や駿河湾も望むことが出来る素晴らしいロケーションです。
残念なことに二つの馬頭観世音さまは上部が割れて無残な補修がなされていました。供えられているお花もプラスチック製の造花で、なんとなくどこか投げやりなフンイキのある状態ですね。


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田上原の道祖神2




すぐ近くに位置する田上原の道祖神1と同じ形式ですね、大きさが違うのはコチラは上部が欠損していないだけかも知れません。
造立の目的や年代は同じかと思われますし、よく似たスタイルから同じ石工の作品でしょう。
ただコチラは樹木の下ではなく野路に晒されていますので浸食がより進行してしまっていて残念です。早く対策を施して欲しいですね…

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田上原の道祖神1



浸食が進行しているので断定は出来ませんが酒器などを持った祝言像の双体道祖神さまのようです。
高さは一尺ほどと小型の部類ですが、複雑にいくつも分岐している路の一角にあり目につきやすい道祖神さまでした。
銘などの詳細はまったく不明、おそらく18世紀末の天明から寛政のころの造立でしょう。目を瞑り静かな感じがいいですね…

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