新屋敷の道祖神


風雨の浸食などによって刻銘が不明確になってしまっている道祖神さまが多い中、この双体道祖神には元禄二年(1689年)の銘を読み取ることが出来ます。
現在確認できるものとしては市内で最古の造立です。(横に立つ文字碑道祖神は明治末期に加えられたもの)
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道祖神とは集落の入り口に立ってその中に暮らす人々を守り外からやってくる災いを一身に引き受けてくれた神さまです。一方“どんど焼”と云う祓いの儀礼で大きな火を焚くのは集落全体の災厄の浄化を願うものであった…と伝えられています。
昔は道祖神さまをその“どんど焼”の火中に投げ入れては神聖な火の力で浄化し神力の回復を図ろうということが市内の各地で行われていたそうですが、近年はそうした習慣も廃れてしまい熱い思いをした道祖神さまもさぞかしホッとしているでしょうね。

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