野中と安居山の石造物

安居山(あごやま)王八幡宮の甲子塚
八幡(はちまん)さまは文武の神様…と一般テキに思われていますが、元をただすと八幡(やわた)さまなのでありまして農業の神様だったワケですね。
五穀豊穣を感謝して行われる秋祭りには今も“奉納相撲”などといった風習がありこの「王八幡宮」でもそれが取り仕切られているようです。

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野中の石祠
アパートの駐車場入り口に置かれています。
そして清潔かつ丁寧に管理されているのがひと目で判ります。多分元々の位置を変えていないのでしょうね、出入りのしやすさや駐車スペースを犠牲にしてまでこの石祠を守っている様子に、現代の我々が失いかけているものを見るような気がします。

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安居山の甲子塚
造立は明治二年ですからそう古いものではありませんが、江戸幕府・徳川の政治から明治の新政府に変わったばかりの混乱期にもこうして甲子塚が造立されていることに民間信仰の根強さを感じます。
脇に立つ柿の木はまだ若い樹のようですが古木となってたわわに実を結ぶのが楽しみですし、その頃にはさらに絵になる道祖神さまになっているでしょうね。

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